
Typ240のJPEG、リサイズのみ
諸君は僕を、「ほがらか」でないといふ。
しかし、そんな定規みたいな「ほがらか」なんぞはおやめなさい。
中原中也 「酒場にて」から一部抜粋
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レンズのボケ味にしてもそうだが
明確に美しいとされる定規みたいな基準はないと思う。
収差まみれのグルグルはそれはそれで美しいし
2線傾向が強くてもそれはそれで美しいわけで。
ノクチを入手してから、改めて過去に自分が使った
大口径レンズのボケ味を見返している。
NOKTON5011については
中央のボケ味は溶けるように美しいんだけど
画面周辺になるほど
アウトフォーカスの点光源からもわかるように
ボケ方が複雑になるから
なんとも一言では表現できないボケ味だなぁと。。
発売当初は球面ノクチと比較される事も多かったレンズだけど
中央以外はかなりボケ味が異なるモノと感じる。
宝登山で夕日を眺めてから長瀞駅近くまで戻ると辺りはもうかなり暗い。
近くの駐車場にとめた車に向かう途中。
街灯下の防火水そうの看板に目を奪われた。
背景の山並みと寂びのある建物も組み合わさり
何とも自分的には美しい光景だった。
すぐさま、手を繋いでいた息子に
そこに突っ立っててくれ!とお願いしてシャッターを切る。
撮る際に正直モノクロは全く意識してなかったんでアレだけど
LRでRAW現像してたら、街灯の柱の金属感がちょっと気になった。
そんなわけで短縮の効くモノクロの方がいいかもと思い
Silver Efex Pro2で変換した一コマ。
逃げのモノクロではあるが割とお気に入りの一枚です。
ちょいと前、静岡の温泉街で一泊二日した。
朝は4時半に起床し、いい感じに寂れた静かな街並みを散歩した。
私がシャッターを切る際の被写体の8割以上は家族なので
のんびりと路上スナップするのは久しぶりだった。
非常に楽しかった。
ちなみに掲載した写真はまんま時系列だ。